後悔しない認知症

キレやすい親には肉食などのタンパク質を取らせること

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 セロトニンは興奮物質であるノルアドレナリン、快感や欲求をつかさどるドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を調整する働きがあるとされる。最近「キレる高齢者」が話題になるが、感情のコントロールにもセロトニンが一役買っていることを覚えておいたほうがいい。認知症の症状も見せず、いつもにこやかな表情でポジティブな生き方をしている高齢者は食べ物をはじめとする生活習慣が健全で、セロトニンの分泌がうまくいっている人といえる。

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和田秀樹

和田秀樹

1960年大阪生まれ。精神科医。国際医療福祉大学心理学科教授。医師、評論家としてのテレビ出演、著作も多い。最新刊「先生! 親がボケたみたいなんですけど…… 」(祥伝社)が大きな話題となっている。

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