100年老けない脳の作り方

スマホで脳を活性化 使い方のカギは「能動的」と専門医師

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 もうひとつは、スケジュール機能の活用だ。

「ToDoリストなどでやるべきことを管理する人は多いでしょう。もう一歩進めて、スマホのカレンダーなどにスケジュールとして入力するのです。たとえば、ダイエットが三日坊主になりやすい人は、会社帰りの予定に『散歩』を入力します。SNSなどの通知を“待ちの姿勢”で使うのはよくありませんが、“自分への指示”として使うのです。スマホの指示は決められた時刻に繰り返す機能がある。そうやって繰り返すと、脳が散歩を意識するようになるのです」

 音楽を聞かない人でもイヤホンを常備しておくといい。

「情報は、目で見るだけでなく、耳で聞く方が記憶として定着しやすい。たとえば、通勤中はニュースサイトで記事をチェックする人が多いでしょう。そうではなく、イヤホンをつけて、ラジオで聞くのです。記憶の中枢である海馬には、場所を認識する神経もある。風景が移り変わることで、そこが活性化して、移動していることを認識します。それによって、海馬全体が活性化され、記憶もより定着するのです」

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