独白 愉快な“病人”たち

骨の手術5回目 神野美伽さんリスフラン関節症との闘い語る

神野美伽さん(C)日刊ゲンダイ

 3月には、約1カ月間、大阪新歌舞伎座で開場60周年記念特別企画が控えていました。予定通り復帰できるのか、口では「大丈夫ですよ」と言いながら、どの程度、自分の体が動くようになるのかイメージできませんでした。

 実は、骨の手術は5回目だったんです。最初は2002年に左膝の半月板と軟骨を損傷して手術をし、03年も同じところを痛めて手術を受けました。その後も、左手小指の付け根と、親指から手首にかけて内軟骨腫(腫瘍)ができて2度切除。去年の夏は特に何をしたわけでもないのに、第12胸椎を骨折して、1カ月半ほどコルセットを装着しました。

 骨が弱いのかと思い、骨密度を調べても問題なし。ならば、骨の周りの筋肉を鍛えて骨をプロテクトしようと、8年前から加圧トレーニングを続けてきました。同年齢の方よりは腹筋も背筋も鍛えてきた自負があります。去年、骨折してからは毎日、骨を作る注射を打ってもいます。なのに、今回は両足の骨を痛めてしまって……。

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