その結果、緑地環境の度合いが最も高い地域に居住していた人は最も低い地域に居住していた人と比べて、心筋梗塞のリスクが25%、狭心症のリスクが20%、心不全のリスクが16%、統計学的にも有意に低下しました。
もちろん、緑地環境が心臓病を減らしているのか、緑地環境の近隣に住むことができる人がもともと健康状態の良い人たちなのか、この研究結果から判断することは困難です。とはいえ、自然や緑を眺めるだけでもリラックスできたり、運動量が増えるということはあり得るでしょう。
仮に、緑地環境が人の健康状態に一定の影響を及ぼすのだとしたら、都市計画を工夫することによって、健康に良い街づくりも可能になるかもしれません。
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