100年老けない脳の作り方

骨から出る物質で記憶力アップ 縄跳びには侮れない効果が

元気に縄跳びをする福島県郡山市の幼稚園児たち(C)共同通信社

「このオステオカルシンはタンパク質で、骨に衝撃が加わると分泌されます。これが記憶力アップにつながるのです。骨に刺激を与えるには、走ったりすることもいいです」(吉田たかよし氏)

 この「オステオカルシン」に関しては、17年にNHKの「ガッテン!」でも特集。その際、骨運動の例として、「かかと落とし」を取り上げていた。

 かかと落としは、背筋を伸ばし、両足を肩幅に開いて、ふくらはぎの筋肉を意識しながら、かかとを上げて、数秒静止。両足のかかとを床に下ろす。これで、〈骨に体重と動きによる加速度をかけた負荷を加え、体全体の骨に効率良く刺激を加える〉というもの。ただし、目標は1日30回以上となかなかハードルは高い。

■3分程度でOK

 もっと手軽な運動としておススメなのが、「縄跳び」だ。

 前出の吉田氏のクリニックでは、脳科学と学習医学を活用して受験生を合格させるためのトレーニングを行っている。学生には勉強の合間に縄跳びをさせることで、記憶力のアップを図っているという。

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