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慢性的な痰が喉に…CT検査で調べるのは「鼻」と「肺」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 風邪や鼻炎などで痰や鼻水に苦しんだことがあるでしょう。病気でなくても、痰や鼻水などは口から出るだけでなく、半分は喉の後ろから食道を通って胃に落ちるので、問題はありません。医学的には後鼻漏といいます。問題は、鼻や副鼻腔の炎症で痰や鼻水が増え過ぎたり、後鼻漏が気管に落ちたりするケースです。

 その典型的な病気が副鼻腔炎。かつては、蓄膿症といわれた病気です。風邪などによって生じる急性の副鼻腔炎は、薬で比較的すぐによくなります。粘膜の働きが悪くなって膿を排出する能力が低下したり、粘膜そのものが腫れたりすると、さらに炎症が治りにくくなるという悪循環に。それが慢性副鼻腔炎です。

 慢性副鼻腔炎は、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎や喘息などがあると悪化しやすい。ひどいときは、炎症が拡大して、「鼻茸」といわれるようなポリープができたり、骨の構造が変わって顔が歪んだりして大変です。慢性的に後鼻漏を感じている人は要注意。そこの原因を調べる検査が副鼻腔のX線検査やCT検査です。

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