予後が悪い膵臓がん 早期発見のための「4つのポイント」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 膵炎には急性と慢性があり、急性膵炎は膵臓内では働かない膵液が急激に活性化して、膵臓を消化してしまう。一方、慢性膵炎は膵臓内で持続的に炎症が起こり、膵臓の細胞が破壊されて徐々に硬くなる。急性膵炎から慢性膵炎へ移行するケースもある。

「慢性膵炎の症状は上腹部痛で、背中に抜けるような痛み。お酒を飲んだ翌日などに感じやすい。痛みが続くなら、病院で検査を受けた方がいい。慢性膵炎と判明したら、禁酒が基本です」

 もうひとつの膵臓の病気が、膵管内乳頭粘液性腫瘍。膵臓には嚢胞性腫瘍という病気があり、その代表だ。超音波検査やCTで偶然発見されるケースも増えている。

「4つの危険因子のいずれかが当てはまる人は、たばこや肥満など、やめられるものはやめる。糖尿病の人は年に1回は腫瘍マーカーとアミラーゼのチェック、そして超音波検査を。複数の危険因子のある人は、MRIもお勧めです」

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