もうイメージには騙されない 食品表示の正しい読み解き方

【ポテトチップス】
「(C)と(D)では原材料名に違いが見られます。(C)はじゃがいもが先頭に表示されているのに対して(D)はポテトフレークがトップです。フレークとは薄片にしたものという意味です。つまり(C)は生のじゃがいもをスライスして油で揚げたものですが、(D)はじゃがいもを粉末状にした加工食品であり、固めて油で揚げたものです。ポテトフレークを使うのは長期保存できるため材料不足に陥るリスクがないこと、どこの国のじゃがいもも使えること、サクサクとした食感を得やすいこと、加工するので大きさが均一で見た目がキレイであること、などのメリットのためです」

 ちなみに(E)に使用されているたんぱく加水分解物とは小麦や肉などを原料とする食品のひとつ。うまみを調整するために使われる。

「たんぱく加水分解物は比較的簡単な加工で製造されるため『添加物』でなく『食品』扱いになっています。この表示があれば、風味を強調していると考えると良いでしょう」

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