独白 愉快な“病人”たち

17年に現役引退…今浪隆博さんが甲状腺機能低下症を語る

今浪隆博さん(C)日刊ゲンダイ

 具合が悪くなったのは、引退する1年前の2016年でした。夏ごろから1カ月ぐらい、ちょっとダルい状態が続いていたのですが、「疲れがたまってきたかな。たくさん仕事させてもらってるからな」と考えていました。

 ただ、体調管理のために毎日量っていた体重が、0.1キロ↓0.2キロと微増し続けていたんです。通常は1試合で2、3キロ落ちるので、おかしいなとは思っていました。食事を抜いても一向に落ちない……後から考えてみると、むくんでいたんですね。

 そのうち、声がうまく出なくなり、しゃべるのがおっくうになりました。体全体のしんどさも増して満足な練習ができず、バットを持つのさえつらくなりました。スタメンの試合前の練習でも、ティーバッティングが3球だけで続けられなくなり、目立たないようベンチに座ってうつむいていたら、後輩に「ナミさん、最近おかしいですよね」と言われたんです。「ホント、オレは体力ねーなー」と思っていました。

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