耳鳴りめまい難聴…聴神経腫瘍かも

突然の難聴は本当に突発性難聴? 診断を疑うべきポイント

聞こえの悪さが「突然」に…

 耳鼻咽喉科の先生方も参加する講演では、何度も「突発性難聴を診断する時は、聴神経腫瘍の可能性も疑わなくてはならない」と話していますが、なかなか浸透しない。「突然」という一点で、安易に突発性難聴と診断してしまうケースが多いのです。

 患者さんの心得としては、もし突然難聴になり、「突発性難聴」と診断されて、それ以上の検査を組んでくれないようでしたら、「世の中には聴神経腫瘍が隠れているケースもあるようですから、MRIも念のため撮ってください」と、自ら言うべきだと思います。

2 / 2 ページ

河野道宏

河野道宏

東京医科大学病院脳神経外科主任教授。聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍・頭蓋底髄膜腫手術のエキスパート。

関連記事