見えてきた認知症のメカニズム 悪玉腸内細菌が脳を壊す

善玉菌では進行が抑えられる(C)日刊ゲンダイ

 PDはドーパミンと呼ばれる神経伝達物質を作っている黒質という中脳の一部消失により発症する。その原因は、腸内細菌や炎症などさまざまな環境要因により外界と接している神経や腸管神経叢内のαシヌクレインと呼ばれるタンパク質にある。それが蓄積・塊となってレビー小体へと変化。嗅神経や腸管迷走神経を介して脳内へと伝播していくと考えられている。つまり、脳の病気と思われてきたPDもまた腸など全身の動きに支配されているのだ。

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