患者と医師とでは専門の知識が違います。もし万が一、医師の方からその選択肢を提示し、そして患者が透析しない選択をした場合、担当医は「透析をするように、続けるように」と説得したのでしょうか? どんな説明をしたのだろうか? 翌日以降になってからも、さらに「透析をするように」と説得を重ねたのでしょうか?
たとえば、他の病気でも患者から同意書(確認書)を取る場合は、対面で説明した後、帰宅してからよく考えてもらって、翌日以降にサインをもらうのが一般的です。また、多くは「撤回できる」とされています。
透析をしないでいると数日で尿毒症になり、苦しさのあまり透析の再開を希望する患者もいらっしゃるでしょう。
それでも、「患者の自己決定権」「患者の意見確認書という書面がある」と言われる方がいるかもしれません。
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