そして何より大きな発見が、3歳から5歳までのスクリーンタイムが長いほど5歳になってからの注意能力に影響してくることです。また半面、集団スポーツに参加している子供は、こうしたスクリーンタイムによる影響が軽減されていることも、分かりました。
ADHDは生まれつきの発達障害で、後天的に障害が起こる事はないものの、アメリカ疾病予防センターは「スクリーンタイムが特に特定の人々にとって症状を悪化させる可能性がある」とし、小児科学会は2~5歳の子供の妥当なスクリーンタイムとしているのは、最大1時間。できるだけ質の高い内容を選び、大人が一緒に遊ぶことなどを推奨しています。
しかし実は、昨年あたりからメディアを賑わせているのは、シリコンバレーで働く親が、自分たちの子供には小学校に入るくらいまで、タブレットやスマホに一切触れさせないようにしている動きです。タブレットなどの強い中毒性や、コミュニケーション能力に与える影響を危惧してです。
自分たちがアプリやプログラムを手掛けているだけに、そのリスクがよく分かっているのだろうと、ほかの多くの親たちの意識にも危険信号がともり始めました。そのタイミングのこの発表は、今後のスクリーンタイムに大きな影響を与えそうです。
ニューヨークからお届けします。