愉快な“病人”たち

肺腺がんで手術 東てる美さんが抗がん剤治療をやめた理由

東てる美さん(C)日刊ゲンダイ

■再発や転移は運。私はついているから大丈夫と信じている

 私は父を胃がん、母を子宮がんで亡くしました。母は9年前に77歳で亡くなったんですけど、ステージⅢで抗がん剤治療を受けたのに、結局、1年2カ月で亡くなってしまいました。母が「つらいからやめたい」と言っていたのに、私が「続けてほしい」とお願いしたんです。だから、あれで良かったのかな? 残された時間を入退院の繰り返しで苦しい思いばかりさせてしまった。抗がん剤治療はやめて旅行でも行って思い出をつくったほうが良かったんじゃないか……とすごく後悔しました。

 それで、私は必要ないガマンはしないことにしたんです。もう絶対に再発や転移がないという保証があるなら抗がん剤治療を続けるけれど、ガマンして続けても保証はないですからね。

 肺がんはⅠBだと5年生存率70%だからほぼOK。手術してⅡBに上がって、いきなり50%とハードルが高くなっちゃった。でも再発や転移は運。「いい方に残りゃいいんだ。私はついているから大丈夫」と信じています。

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