独白 愉快な“病人”たち

肺腺がんで手術 東てる美さんが抗がん剤治療をやめた理由

東てる美さん(C)日刊ゲンダイ

 経過観察のために毎月受診し、肺腺がんは骨と脳に転移しやすいので、3カ月に1度は脳のMRIを撮っています。おかげさまで転移はなくて元気です。抗がん剤治療をやめて間もなく、趣味のフラメンコを再開して、生活は手術前とあまり変わらなくなりましたね。

 毎日、本当に忙しい(笑い)。フラメンコだけじゃなくて、ストレッチ、エステ、友達と食事やカラオケ、買い物、舞台も楽しんで、仕事もして、病院も行って。ゴルフもやっていますし、チワックス犬を2匹飼っているから、毎日1時間は散歩しています。一時はやめていたお酒やたばこも抗がん剤治療を中止してから復活しました。

 ただ、以前より体に気をつけるようにはなりましたよ。健康食品を取ったり、岩盤浴やラジオ波で体をあまり冷やさないように気をつけたり、ファスティング(断食)をして免疫力を上げたりしています。最後まで自然に、自分らしく生きたいですね。

 (聞き手・中野裕子)

▽あずま・てるみ 1956年、東京・板橋生まれ。高校在学中に女優デビューし、日活映画で活躍。90年から23年間続いたホームドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)で小姑・邦子役を演じ、幅広い人気を獲得した。

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