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救急車の出動は「5秒に1回」 現場到着までの平均時間は?

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 我々のカラダに直接、関係はないが、今回は急病時に頼りになる、救急車にまつわる数字をチェックしてみたい。

 総務省消防庁の「平成30年版/救急救助の現況」によると、平成29年中の救急車など(防災ヘリ含む)の出動件数は、634万5517件(前年比13万1889件増)。搬送人員は573万8664人(同11万4630人増)に上った。

 うち、救急車による救急出動件数は、634万2147件、同搬送人員は573万6086人で、いずれも過去最高を更新。全国の合計とはいえ、出動回数は1日平均1万7376件。5.0秒に1回の割合で救急車が病人やけが人の救助へ出動しているのだから、救急隊員には頭が下がるというほかない。

 救急搬送は、「急病」で運ばれた人が最も多く368万6438人(全体の64.3%)。平成に入って数字がほぼ増え続けているのは、高齢化社会の影響だろう。

 これを病気別にみると、脳梗塞などの脳疾患と高血圧性疾患など心疾患を合わせた「循環器系」が59万6535人と、断然多い。また、年齢別では、65歳以上が58.8%。ほぼ4人に1人は「75歳以上84歳未満」だ。

 70代以上で、高血圧などの持病を抱える親がいるサラリーマンはこの程度は頭に入れておくべきか。

 なお、救急車が到着するまでの「現場到着所要時間」は全国平均で8.6分(対前年比プラス0.1分)。20年前は、同6.1分。一極集中や交通渋滞の影響か、到着時間が2.5分も遅くなっているのは気になるところだ。

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