国立がん研究センターの調査でも、熱い飲食物が食道がんリスクを上げることは「ほぼ確実」。国際がん研究機関は3年前、熱い飲食物を発がん物質に分類しています。大腸がんについては、加工肉です。
英オックスフォード大などのグループが英国人50万人を6年ほど追跡。毎日ベーコンを3切れ食べる人は、1切れの人より大腸がんリスクが20%増加すると報告。国際的に加工肉が大腸がんリスクになることは注目されていますが、日本はそれほどでもないでしょう。
英国の保健制度によると、ベーコン1枚は加工肉23グラム相当。76グラムの加工肉は赤身のステーキ230グラムに相当するといいます。果たして、日本にステーキを上回るほどの量のベーコンを毎日食べる人がいるでしょうか。
それより注目は、肥満と運動不足。これが大腸がんのリスクを上げることが分かっています。大腸がんはメタボの延長線上にあり、減量と運動がリスクを下げます。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁