また、時に動くのもつらいほど重い症状を抱えていると、気力も低下し、自分で別の病院を探すのもおっくうになります。もし、そのつらさが、更年期が原因で起きているのだとすれば、更年期外来がある婦人科を妻の代わりに探すのも夫の重要な役割でしょう。そして、病院に付き添うことも、大きな助けになります。
「ヒマだから更年期になる」というのは都市伝説。「昔の女性は我慢した」と言う人が男女問わずいますが、これを現代に当てはめようとするのが間違いです。そもそも現代の女性でも更年期とうすうす気付きながら、我慢してしまう方がいます。
この連載で何度も述べてきた通り、体のさまざまな場所に作用する女性ホルモンの減少が、更年期障害の原因。気丈にしていても、よくなることはありません。
人生を楽しく共に歩むためには健康であることは大切です。ほかの病気と同様に、適切な治療を受け回復につなげる。これが夫婦のQOL(生活の質)の向上になります。
更年期を知って夫婦円満