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腸内環境を整えて健康に 3種の細菌の理想バランスと食事法

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 腸内フローラの状態は、さまざまな要因で変化します。精神的なストレスで腸内環境が乱れると、下痢や便秘といった症状を起こしやすい。肉類中心の食生活では、脂質や動物性タンパク質を好む悪玉菌が増える。抗生物質の服用は病原菌だけでなく、ほかの害のない菌まで排除するために、腸内の善玉菌が減り、腸内環境が乱れます。

 腸内フローラの理想的なバランスは、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%。善玉菌の割合を多く保つのに重要なのは、悪玉菌の定着や増殖を防ぐ乳酸菌を多く摂取すること。ヨーグルトやチーズ、納豆などの発酵食品を積極的に取ってください。

 次に、オリゴ糖や食物繊維の摂取で、乳酸菌が作用しやすい環境をつくる。オリゴ糖は大豆やゴボウ、食物繊維は穀物、海藻、キノコ類などに含まれています。さらに、適度な運動や十分な睡眠のほか、朝食を取ることも腸内環境を整えるためには大切です。 

(国際医療福祉大学熱海病院検査部・〆谷直人部長)

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