そうした意識を持っている人が、自身の満足のひとつといえる「健康」を手に入れるためにお金も手間もかけないというのは、文化的に教養のある人だとはいえません。自ら、「高度成長のために企業戦士として使い捨てになった頃の発展途上国の日本人だ」と言っているようなものだと思います。
日本の保険制度の中で認められた予防医療や社会人として保障されている健康診断は、きちんと受けるのが先進国の日本人としてのあるべき姿だといえます。そうした医療を受診することが、結果的に医療費の抑制につながり、間接的に国に貢献することになるからです。
■AIを導入した診断機器も登場している
病気を予防したり、早期発見するための診断機器は、これからもさらに進化していくのは間違いありません。中でも、AI(人工知能)を搭載した機器がどんどん登場してくるでしょう。まだコストが高いのですが、今後は外科も内科もAIが医療産業の目玉になります。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」