病み患いのモトを断つ

ジメジメ季節にうんざり 頑固な水虫の再発を招く3つの誤解

5本指ソックスが有効(C)日刊ゲンダイ

【かゆい=水虫】

「水虫で①②の症状ならかゆい。しかし、別の病気で①②のような症状になることもあります。その典型が湿疹で、水虫と湿疹を合併している人も珍しくありません。患者さんには、それぞれの違いが分からず、『とりあえず水虫の市販薬で』と軽い気持ちで薬を塗るとかえって悪化し、こじれるのです」

 湿疹や湿疹合併の場合は、まずステロイドで湿疹を治してから、水虫の薬を使う。自己判断は難しいので受診が無難だ。

【治った】

「市販薬でも、処方薬と同じ成分を含むため、よく効きます。大体2週間から1カ月くらいで、見た目には“治る”。ところが、白癬菌は潜んでいるので、症状が消えてからも最低3カ月は薬を塗り続けることです」

 症状が消えたという“誤解”で再発を繰り返すのは、③④が密接に関係している。③も④もかゆくないから、薬を中断するのだ。皮膚科医の中には、水虫でかゆくなるのは1割ほどという人もいる。かゆくない方が圧倒的で、その典型が③と④。③はかかとに薬を塗れば良くなるが、④は飲み薬でないと治らない。④の人は、再発を繰り返しやすいという。

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