「NEO性格分析を活用し始めたのは、行動変容外来で医療チームや患者さんとの共通言語が欲しい、と思ったからです。血液検査などの数値に加え、患者さんの性格が分かれば、その人に適した生活習慣を考えていく上で役立ちます」
■アプリを手に入れれば誰でもできる
NEO性格分析で神経症傾向と分析された人が、「運動をしようと考えているが、できない」と話したとする。その人は、細かく「すべきこと」を紙に書き出している。運動ができないのは、予定を立てる段階で行き詰まっているからかもしれない。あるいは、ハードルを高く設定し過ぎているからかもしれない。
「前者であれば『予定を立てる前にラジオ体操をしたら?』と背中を押すことが有効でしょうし、後者なら『スクワット100回ではなく、10回から始めよう』とハードルを下げることで継続につながるでしょう。神経症であっても、必ずしも『コツコツ型』がうまくいくとは限らないですが、なぜうまくいかないかをそこから考えればいい」