役に立つオモシロ医学論文

英で研究報告 グルコサミンが心臓病を予防する可能性あり

膝の痛みや関節痛に効果がある

 グルコサミンには抗炎症作用があると考えられており、動物実験では動脈硬化を予防する可能性が示されているそうです。こうした働きによってグルコサミンが心臓病を予防したと考えることもできますが、グルコサミンを日常的に摂取している人は、摂取していない人に比べて健康に関心が高く、もともと心臓病の発症リスクが低い人たちかもしれません。グルコサミンの有効性については、さらなる研究報告の蓄積を待ちたいところです。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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