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日本人の飲酒量は平成の30年間で約2割=20リットル減った

日本一の飲んべえ県は…
日本一の飲んべえ県は…(C)日刊ゲンダイ

 酒を一番飲んでいるのはどこの県民か? 国税庁が毎年、「酒類消費数量」を公表している。それによる年間の合計消費量は(平成29年)――。

 1位…東京(1298)
 2位…大阪(673)
 3位…神奈川(549)
 4位…愛知(432)
 5位…埼玉(408)

 ※いずれも単位キロリットル、小数点以下は四捨五入

 上位はこんな順位で、案の定、大都市圏が多い。

 この数字と県別の成人人口を基に、食品産業新聞社が、「成人1人当たりの消費数量」をはじき出したデータが興味深い。“飲んべえ県”が一目瞭然だからだ。上位はこんな具合だ。

 1位…東京(111.6)
 2位…高知(95.5)
 3位…宮崎(93.0)
 4位…秋田(92.9)
 5位…青森(92.2)

 東京が多いのは、人口が集中している分、飲んべえも集まっているからか。となると、高知、宮崎、秋田、青森あたりが、事実上の“飲んべえ県”と言っていい。健康維持の上では飲み過ぎ注意なのは言うまでもない。

 ただ、日本人全体の飲酒量は平成の30年間で、ほぼ2割ほど減っている(国税庁「酒レポート」平成31年3月号から)。

 同レポートの「成人1人当たり酒類消費数量の推移」によれば、平成2年から同7年までは、“100リットル”を超える量が続く。同8年は99.5リットルで100リットルを割り、以降、同14年まで90リットル台で減少傾向。同15年は89.7リットルとさらに減って、同26年以降は順番に80.3→81.6→80.9→80.5(同29年)と、80リットルを割り込みそうな状況なのだ。

 1人当たりの酒量は単純に、“ほぼ2割減”。若者が飲まなくなったというが、健康を意識してのことだろうか。

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