病み患いのモトを断つ

気温上昇でリスク増加 痛風の"真犯人"脱水を呼び込む生活

尿酸値は少々高くても大丈夫(C)日刊ゲンダイ

 汗をかけば脱水する。それがこの時季に痛風発作が増えるゆえんで、脱水を起こす要因をいくつか重ねると、より発作リスクが高くなる。

「酒飲みなら、ビールに含まれるプリン体を気にするでしょう。プリン体の含有量は、通常のビールより地ビールの方が概して多く、紹興酒は通常のビールの2倍近い。焼酎やウイスキーなどの蒸留酒はほとんどゼロですが、すべてのアルコールは尿酸の合成を促進し、排泄を阻害するばかりか脱水を招く。だから、二重の意味でよくありません」

 それでも1回の飲み過ぎで発症することはないだろう。飲み過ぎでも何とかなるから、いつしか尿酸値を心配しなくなって、そこにもうひとつの脱水要因が重なると、ある日突然、激痛が。

「発汗ですよ。酒好きはビールをおいしく飲むために水分摂取を我慢する傾向がある。それは当然よくありません。下戸でも、砂糖や果糖を多く含むものをよく飲んだり、食べたりすると、いけません。どちらも、尿酸の合成を進めます。清涼飲料水や甘い物を好む人がよくないのは、そのためです」

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