病み患いのモトを断つ

気温上昇でリスク増加 痛風の"真犯人"脱水を呼び込む生活

尿酸値は少々高くても大丈夫(C)日刊ゲンダイ

■尿酸値は少々高くても大丈夫

 実は記者も13年前の真夏に発症。前の晩に紹興酒を1本飲み、翌朝、取材先に向かうべく歩いている途中に左足の親指がじわじわと痛くなってきた。

 いつもは水筒にお茶を入れて合間、合間に飲んでいたが、その日は忘れてしまった。前の晩の痛飲がたたって、朝食抜きだったから、酒を飲んでから水分摂取がないまま、炎天下を汗をかきながら歩き続けて脱水を重ねたのだ。

 その苦い経験で、いろいろ調べてビールより紹興酒がプリン体が多く、痛風によくないことを学んだが、紹興酒は多くの痛風予備群にとって盲点だろう。そこにちょっとした脱水要因が重なると危ない。水筒を忘れた記者は、コンビニを探したが、その日はあいにく取材の途中にコンビニがなくて……。

 会議や接客が重なったり、飲み物を買いたくても店がなかったりするなど、いろいろな事情で水分摂取ができなくなることは往々にしてある。ちょっとした水分摂取のロスと飲酒や発汗の脱水がダブルパンチとなって、痛風を呼び寄せる。

「逆にいうと、尿酸値が少々高くても、脱水せずに高値安定なら、痛風にはなりにくい」

 こまめな水分摂取。痛風予防は、とにかくそれが途切れないようにすることに尽きる。

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