ベテラン皮膚科医もお手上げ? 水虫は見た目で分からない

専門医でも見た目だけの診断は難しい(C)日刊ゲンダイ

 新薬の3カ月という治療期間も一見長く思うが、これまでと比べると大きな飛躍だ。家族に1人水虫がいれば、ほかの家族にもうつすことになる。可愛い娘や孫が、自分の足や爪からうつされた水虫で悩んでいるかもしれない。水虫の連鎖を断ち切らなければならない。

「爪白癬の飲み薬は副作用が懸念されていましたが、肝機能が低下している人も軽度の異常であれば飲み薬が可能。これまでは、塗り薬では効かない爪白癬の患者にも塗り薬が処方されてきた。塗り薬か飲み薬か適切に薬を選ぶことが重要です」

■診断には顕微鏡が必須

 ところで、爪白癬を含む水虫は、皮膚科専門医であっても「見た目」だけでは診断が難しいということをご存じか?

 常深医師は、爪白癬のほか、さまざまな爪の病気の写真100枚以上を皮膚科専門医に見てもらい、爪白癬かどうかをイエスかノーで答えてもらった。皮膚科専門医には、新米から30年以上の大ベテランまでいた。

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