食べ物と病気の因果関係を、これほどの規模と長期にわたって調査したのは初めて。特に病気を抱える女性にとって、今後の食生活を見直すきっかけになりそうです。
一方で、近年注目され摂取が推奨されているヘルシーな脂肪、魚やオリーブオイルなどとの矛盾をどう考えればいいのかという疑問も生まれています。実際、調査を始めた当時はこうした脂肪のメリットはほとんど知られておらず、「すべての脂肪は敵」という風潮がありました。そこで、死亡リスクを下げているのはローファットそのものではなく、摂取を増やした野菜や果物ではないかと指摘する声も出ています。
しかし今回の研究で最も重要なポイントは、長期にわたる大規模調査で「食生活を少し変えるだけで死亡リスクが大幅に下がる」と証明されたことです。それをもたらしたのが野菜や果物中心の食生活だった点も注目に値すると、専門家はコメントしています。
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