病み患いのモトを断つ

一流アスリートも心筋梗塞に…その運動強度は間違っている

カップを揚げるカシージャス(2008欧州選手権決勝)/(C)Norio ROKUKAWA/office La Strada

「急性心筋梗塞は、アスリートでも十分起こり得ます」

 こう言うのは、東京都健康長寿医療センターの桑島巌顧問(循環器内科)だ。どういうことなのか。桑島氏に聞いた。

「例えば、マラソンやサッカーなどの持久力を問われる運動を繰り返すと、心臓から1回に送り出される血液量が少しずつ増えるため、心臓の容積が拡大し、肥大型心筋症になることがあります。多くは、いわゆるスポーツ心臓と呼ばれる問題ないタイプですが、まれに重大病につながることがある。そのキッカケが血圧の急上昇やボールや相手との衝突、不整脈などです」

 8年前の8月2日、JFL松本山雅の松田直樹(享年34)は、練習中に急性心筋梗塞を発症。ウオーミングアップで15分間3キロのランニングをした直後の発作だった。2日後に帰らぬ人に。今回は九死に一生を得たが、最悪のケースだった。

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