病み患いのモトを断つ

一流アスリートも心筋梗塞に…その運動強度は間違っている

カップを揚げるカシージャス(2008欧州選手権決勝)/(C)Norio ROKUKAWA/office La Strada

 日頃の運動で体形は現状維持でも、検査の数値はグレーゾーン。しかも、体育会系特有の踏ん張りで無理がたたる。そういう人は、やっぱり生活習慣病をきっちり治さないとダメだということだ。

 では、悲劇を免れるには、どうするか。

「今回のケースは30代ですが、社会人で運動する人は少なからず仕事などのストレスがあるでしょう。健康自慢の人も生活習慣病の一つや二つは隠し持っているはずで、一度は運動負荷試験を受けて、その人にとって安全な運動レベルを確認しておくことです。最大能力の40~60%が、無理のない運動量。それを定期的に繰り返しながら、適切な運動レベルを探って運動を継続することが大切。一般の人は、ほとんど運動負荷試験を受けていません。適正レベルを超えて運動し過ぎている人が多いのです」

 油断禁物だ。

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