休職させない精神科医療

「3カ月の休職」はサラリーマンには“百害あって”一利なし

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「厚労省の研究班によると、うつ病で休職した社員の約半数が復帰後に病気休暇を再取得したとある。これをもってこの研究班は、復職をもっと慎重にせよと主張しているのですが、それはとんでもない誤りです。慎重にすべきなのは、復職じゃなく、最初の休職のほう。長く休ませても、うつが回復しないのなら、百害あって一利なし。休職をもっと短くするか、最初からしないかでしょう」

 それでは、うつ病になってしまった会社員は、休職以外のどのような手段で回復を目指せばいいのだろうか。井原医師は、「働きながら回復する」治療スタイルを提言する。

(フリージャーナリスト・里中高志)

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