市販薬との正しい付き合い方

メーカーによって違う 漢方薬を「番号」で覚える落とし穴

写真はイメージ

 たとえば、最も有名な漢方のひとつ「葛根湯」は「1番」が一般的ですが、東洋薬行では「13番」ですし、三和生薬では「17番」です。番号での識別はあくまで同じメーカー内でしか通用しないと考えておくのが無難です。

 医療用医薬品の漢方は現在148種類あります。それぞれ番号がついていますが、欠番(42番、49番など)もあって、1~148番までの連番ではありません。もし番号を覚えるのであれば、メーカーも一緒に覚えておくと良いでしょう。

 人は忘れる生き物です。お薬手帳を有効活用して、OTCであっても医療用であっても、漢方の名称やメーカー、番号を書き留めておくのも良い方法です。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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