平均で7・6年間にわたる追跡調査の結果、高年で抗生物質を2カ月以上使用した人では、同年代で抗生物質を使用していない人と比べ、心臓病のリスクが32%、統計学的にも有意に増加しました。他方で若年、中年では明確なリスク上昇は示されませんでした。また2カ月未満の短期使用についてはいずれの年代でもリスクの増加は示されませんでした。
抗生物質の使用頻度が多い人は、もともと健康状態が良くない人だった可能性があります。従って抗生物質が心臓病を引き起こすと結論することは難しいですが、その使用を必要最低限にとどめることは心臓病のリスク増加だけでなく、耐性菌の発現を抑止するうえでも有用でしょう。
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