がん治療は情報戦!入院前に知っておきたい「5つの真実」

がんは治る病気になりつつある

 外科医の年齢と手術成績の関係を調べた研究も多い。有名なのは膵臓、肺、食道、膀胱など8種類のがんの外科手術を受けた患者46万1000人を対象にした米国の大規模研究だ。執刀医を40歳以下、41~50歳、51~60歳、61歳以上に分けて「手術後早期の死亡率」を調べたところ、他のがんでは差はなかったものの、膵臓がんについては41~50歳の外科に比べて61歳以上の執刀による手術の死亡率が高かったという。他の食道がんの手術についての研究では、50代前半の外科医の死亡率が最も低かった。

■金曜手術は月曜より死亡率が50%高い

 がんが見つかればすぐに取り除きたいと思うのが人情だが、手術日を決めるとき「曜日」にも気をつけた方がいいかもしれない。欧米の57の臨床試験の結果では、週末に行った緊急ではない手術は平日に比べて手術後30日以内の死亡率が2倍も高いという報告があるという。 

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