生活習慣のほかに大腸がんにかかりやすい危険因子は、いくつかあります。大腸ポリープになったことがある、血縁者に大腸がんになった人がいる、痔ろうなど。
胃のポリープががん化することはまれですが、大腸ポリープはがんの温床。見つかったときの大きさにもよりますが、切除が必要です。痔ろうもすぐに治療すべきでしょう。
大腸がんの家族歴がある人の中でも、若年発症しているケースはカウンセリングの上、遺伝子検査を受けるのもいいかもしれません。その結果を家族で共有し、早いうちから生活改善に取り組んだり、定期的な検査を受けたりすれば、大腸がんの予防になります。原口選手のように、悪化させることなく仕事に復帰できる可能性が高まるのですから。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁