他にも、アレルギー性鼻炎用の「小青竜湯」や、感冒症状(風邪)用の「麻黄附子細辛湯」などは30~60分程度で効果が実感できるといわれています。「漢方はすぐに効かない」と侮ってはいけません。
効果があるということは、副作用もあるということです。たとえば、甘草という生薬には、偽性アルドステロン症という副作用が知られています。甘草の成分であるグリチルリチンの作用によって体内のコルチゾールが増加し、むくんだり、血圧が高くなったり、血中のカリウムが低下してだるくなったりといった症状が表れる場合があります。
甘草はいろいろな漢方に含まれていますので、複数種類の漢方を飲む際には、甘草の取り過ぎに要注意です。
漢方といえど薬です。用法・用量を正しく守って使用してください。
市販薬との正しい付き合い方