進化する糖尿病治療法

「間食」には2つのメリット うまく取り入れるコツは?

おやつにはカカオの含有量の高いチョコレートを(C)日刊ゲンダイ

「1日3食、規則正しい食事を」と言われるのですが、一般的な会社勤めの人には難しい。通勤時間の関係で朝食をかなり早く取らなければならなかったり、残業が当たり前の職場では夕食が21~22時を回り、昼食から時間が経ってしまったりということは、よくあるでしょう。むしろ、「朝食7時、昼食正午、夕食18時」といった理想的な食事スタイルを持てる人がどれだけいることか。

 だからこそ、間食をうまく取り入れてほしいのです。

■「好きなものを好きなだけ」はNG

 ただし、すべての人に間食が適しているわけではありません。自分は、間食を取るべきかどうか。まずは、自分の食事時間を確認してください。多くの方は昼食から夕食の間が空くでしょうから、そのちょうど真ん中くらいの時間に間食を取る。習慣化する必要はありません。「今日は夕食を18~19時くらいに取れる」「たまたま昼食がボリューミーだったのでお腹がすいていない」といった時は、間食を取らなくてもいいのです。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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