更年期を知って夫婦円満

閉経後は骨粗しょう症リスクが上昇 定期的に骨密度検査を

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 骨粗しょう症対策の大きなポイントは、早期発見し、治療や生活習慣の改善で骨量の減少を食い止めること。ところが、骨粗しょう症は初期では自覚症状がありません。背骨の骨折などは痛みが少なく見逃してしまいかねない。また、腰が曲がるなど容姿の変化を骨粗しょう症と家族がいち早く気付けば治療につなげられます。一方、更年期症状で定期的に婦人科を受診していれば、骨粗しょう症の説明を受けるでしょうし、骨密度検査を受ける機会も得られるでしょう。これらから考えると、更年期症状がなくても、女性ホルモン減少でさまざまな病気のリスクが上がるため、定期的に婦人科を受診した方がいい。

 なお骨粗しょう症の予防法は、骨密度の測定に加え、①カルシウムとその吸収を助けるビタミンDを食事で取り入れる②骨の形成を助ける運動を、皮下でビタミンDの合成が進む日光の当たる場所で。また、閉経前や閉経後間もない方は、ホルモン補充療法で骨量維持も可能。婦人科医に相談してみましょう。

2 / 2 ページ

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

関連記事