看護師僧侶「死にゆく人の心構えと接し方」

介護のイライラ感を解消する「瞑想」の正しいやり方

玉置妙憂さん(提供写真)

⑤これを5~10回繰り返す。耳から入る音は、肩から入ってくるようにイメージする。

⑥心の中でザワザワしているものが“沈殿”してくると連想する。

⑦沈殿してきたと感じたら、呼吸を意識することなく、普段通りの呼吸に戻る。

⑧この段階から本格的な「瞑想」の時間に入る。

 問題は瞑想中、頭に浮かぶ雑念である。仕事や家族のこと。でも浮かんだ雑念は、追いかけることなく流してしまう。

 続いて他の雑念が起こっても再び流すというこの繰り返しの訓練で、瞑想に入ることができるという。

「瞑想のポイントは、目は半眼にして、リラックスですね。サラリーマンの方なら通勤電車の中でも『瞑想』は可能ですよ」

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玉置妙憂

玉置妙憂

東京都生まれ、53歳。専修大学法学部卒業後、法律事務所に勤務。長男の重い病気が動機になり30歳の時、看護師資格を取得。46歳の時に、がん闘病の主人を自宅でみとった後、高野山真言宗に得度した。臨床宗教師としても講演、執筆活動を行っている。「大慈学苑」主宰。

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