腰痛を2分で改善させる2つの方法 スポーツドクターが伝授

画像検査で異常がなければ「運動療法」しかない(C)日刊ゲンダイ

【1 ドローイン】
 あおむけに寝て膝を立て、背中(特に腰の部分)を床に押し付けるようにする。息を吐きながら行うとよりいい。

【2 ハンドニー】
 四つん這いになり、右手と左足を上げ、体と水平になるように伸ばす。反対側もする。

 やってみると分かるが、ドローインはどうしても腰の部分が浮きがち。床にくっつくのが理想的であるものの、できる範囲でいい。ハンドニーは手と足を同時に上げられない場合、まずは手だけで。できるようになったら足も上げる。

 2つを同時にやる方法もある。タオルを両手に持ち、両手を上に。この時、両腕は耳の後ろになるようにする。息を吐きながらお腹をへこませ、両肘を曲げて、両手を背中側に下げる。

 腰痛に加えて肩凝りもひどい人は、肩甲骨にある菱形筋を動かす方法も取り入れるといい。手のひらを内側にして両手を上げ、肩甲骨が寄っているのを意識しながら両手を肩の位置まで下ろす。両手を下ろす時、手のひらをゆっくり外側に向けていく。スマホを日常的にいじっていると背中が丸まりがちなので、その改善にも役立つ。

 いずれもできれば毎日行う。自転車の練習と同じで、続ければ筋肉の動かし方が自然と身につく。3カ月、半年と続ければ、日常生活でも無意識に筋肉を動かせるようになる。つまり、腰痛になりにくい体の使い方をできるようになるのだ。

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