役に立つオモシロ医学論文

国内の専門誌で報告 妊娠前の発酵食品は早産を予防する?

妊娠34週未満では早産リスクが低下する

 通常の出産時期(妊娠37週~41週6日)よりも早い時期(妊娠22週~36週6日)に出産してしまうことを「早産」と呼びます。早くに生まれた赤ちゃんほど、健康状態に何らかの障害が発生する確率が高くなるため、妊娠中は定期的な検診を受けることが大切です。

 ところで、納豆やヨーグルトのような微生物による発酵食品は、腸内細菌バランスを改善することで、健康状態に良い影響をもたらすと考えられています。妊娠前の発酵食品摂取と早産リスクの関連を検討した研究論文が、日本衛生学会誌2019年5月号に掲載されました。

 この研究では、環境省が実施している「子どもの健康と環境に関する全国調査」のデータを用いて、早産のリスクが低いと考えられた7万7667人の妊娠女性が対象となりました。結果に影響を与えうる、年齢や体格指数(BMI)、喫煙状況などの因子について、統計的に補正をして解析しています。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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