通常の出産時期(妊娠37週~41週6日)よりも早い時期(妊娠22週~36週6日)に出産してしまうことを「早産」と呼びます。早くに生まれた赤ちゃんほど、健康状態に何らかの障害が発生する確率が高くなるため、妊娠中は定期的な検診を受けることが大切です。
ところで、納豆やヨーグルトのような微生物による発酵食品は、腸内細菌バランスを改善することで、健康状態に良い影響をもたらすと考えられています。妊娠前の発酵食品摂取と早産リスクの関連を検討した研究論文が、日本衛生学会誌2019年5月号に掲載されました。
この研究では、環境省が実施している「子どもの健康と環境に関する全国調査」のデータを用いて、早産のリスクが低いと考えられた7万7667人の妊娠女性が対象となりました。結果に影響を与えうる、年齢や体格指数(BMI)、喫煙状況などの因子について、統計的に補正をして解析しています。
役に立つオモシロ医学論文