ネットに「大慈学苑」のホームページを立ち上げると、全国から30件を超える問い合わせがすぐにあったという。
「お会いして相談したい」という希望者がいると、スケジュールを調整して全国どこにでも訪ねる。
往復の交通費だけはいただくが、料金は請求しない。年間の会費は1万円。「傾聴」の時間は約1時間と決めている。
こうした個別の相談活動以外に玉置さんは、関東圏の寺院などを会場にして、定期的に親の介護とみとりについて学ぶ「養老指南塾」や「スピリチュアルケアサポート養成講座」なども開いている。
学生時代、中国・シルクロードを訪ねた。西安の空海と関係が深い由緒ある寺院を訪問して1週間ほど滞在してしまう。仏教にすっかり魅せられた玉置さんは、両親を説得して中国にも留学した。この若い時代の体験が、やがて剃髪して高野山真言宗での得度に結びついたようだ。
看護師僧侶「死にゆく人の心構えと接し方」