急増中 「大腸がん」宣告後も長生きするための5つのヒント

ビタミンDは太陽光に当たるだけで体内に合成できる

「ビタミンDは、がんに対する免疫の働きを活性化する機能があることがわかっていて、大腸がんの診断前ならびに診断後の血中ビタミンD濃度が高い人は、低い人に比べて生存率が高くなることが知られています」

 ビタミンDはキノコなどに豊富だが、太陽光に当たるだけで体内で合成できる。

■食物繊維を多く

 大腸がん患者の食事と死亡リスクの関係を調べた研究結果から、診断後に食物繊維をより多く取ることで生存期間が長くなることがわかっている。

 1575人の大腸がん患者を対象とした研究によると、1日の食物繊維摂取量が5グラム増加するにつれて大腸がんによる死亡率が22%低下し、全死亡率も14%低下したという。

 また、がんと診断される前まではあまり食物繊維を取っていなかった人でも、診断後に多く取ることで、死亡率が低下することも示唆されている。食物繊維が多い食品は、玄米、麦ごはん、サツマイモ、コンニャク、大豆、煮豆、ゴボウ、レンコン、パセリ、キノコ類などだ。

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