Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

高校生が「哲学外来」主催報道 がんのつらさは話して楽に

抱え込まずほかの人に話せば心が軽くなる(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 2人に1人は、がんになります。恐らく、職場や家庭にがん患者がいるでしょう。もちろん、それぞれにつらさはあると思いますが、どんなふうに生活されているでしょうか。

 先日、中京テレビとヤフーの共同企画による記事で、脳腫瘍を経験した男子高校生が紹介されていました。小2で発症、治療したものの、中2で再発し、半年ほど入院したそうで、今も左半身にマヒが残るといいます。明るくオープンで、「暗い話ではなく、笑顔で語りたい」と自らの闘病体験を語るのです。

 そう、記事が伝えようとしているのは、その高校生が主宰する「がん哲学外来」の活動です。がん哲学外来は、順天堂大の樋野興夫教授が10年ほど前に始めたもので、患者や家族が悩みを語り合うことで、精神的なつらさを和らげようとするのが狙いです。大人の活動は広がりつつあります。

「一人で抱え込むのではなく、ほかの人に話せば心がすごく軽くなって、少しでも明るくなれる」

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大医学部医学科卒業。同院緩和ケア診療部長を兼務。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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