がんでなくても、人間関係や仕事などの悩みを友人や同僚、先輩に話すことで、ふっと気持ちが軽くなることはあるでしょう。それと同じようなイメージで、お茶を飲みながら毎日移り変わる悩みを相談するのが、がん哲学外来です。
ネットを検索すれば分かる通り、全国にたくさんあります。その扉を開けるのが緊張するという人は、職場や親戚のがんの先輩に相談してみるのもいいでしょう。とにかく話すこと、いつも通りの生活を心掛けることが一番です。
こんなことを言う私も膀胱がんになったときは「なぜ私が?」とがんの事実を否認したい気持ちでいっぱいでした。そこから比較的早く抜け出せたのは、周りに現実を話して、早期の職場復帰を目指したからです。
がんの皆さん、つらさはため込むのではなく、なるべく吐き出してください。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁