正社員で働く発達障害の人々

「変わっている」と言われ続けた理由を病名がついて納得

一色宏治さん(提供写真)

 ADHDとは、注意欠如・多動性障害のことで、衝動的な言動や不注意が目立つなどの症状がある。また、ASDとは、自閉症スペクトラムのことで、コミュニケーションなどに問題が生じる。いずれも、発達障害の一種だ。

 一色さんは、現在の会社に入社9年目でプロジェクトリーダーを任されたが、それが負担となり、10年目でダウン。心療内科を紹介された。そのときに、正式な発達障害とは診断されなかったものの、ADHDであり、かつASDのグレーゾーンだということが判明した。グレーゾーンとは、発達障害と定型発達(健常者)の中間にあるということである。=つづく

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