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米国人が牛肉消費は減らせても…ベーコンが減らせない理由

朝食の定番ベーコンエッグ

 WHO(世界保健機関)の2015年の発表では、加工肉には発がん物質が含まれるという十分な証拠があり、結腸直腸がんの原因となる。毎日50グラムの加工肉を食べ続けると、結腸直腸がんのリスクが18%増大するとしています。

 さらに2010年のハーバード大学の調べでは、加工肉と心臓疾患、糖尿病のリスクとの関連も指摘されています。

 この調査でもう一つ分かったのは、もともとあまり魚を食べないアメリカ人の魚の消費がまったく増えていないこと。関係者は今回の調査結果の発表で、「加工肉の健康リスクにもっと関心を持つだけでなく、体に良いオメガ3脂肪酸などを含む魚ももっと食べるようになってほしい」とコメントしています。

 しかし、アメリカでは新鮮な魚は値段が高く、手に入る場所も限られています。一方で、アメリカ人にとって朝食のベーコン&エッグ、ランチの定番ハムサンドイッチや、夏のバーベキューの人気アイテムであるホットドッグは、どこでも買えて手軽に食べられ値段も安い。毎日の食生活に欠かせない存在になっているため、減らすのはなかなか難しいという現実もあります。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。

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