2日以上続くなら要注意…長引く「しゃっくり」に潜む病気

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■薬の副作用が原因になるケースも

「長引くしゃっくり」を招く病気は他にもある。

 逆流性食道炎や風邪で喉が腫れて炎症を起こしたときなどだ。

「食道がん、胃がん、膵がん、心筋梗塞、狭心症、心膜炎、肺がん気管支炎、神経ベーチェット病、播種性転移性脳腫瘍、脳血管障害、髄膜炎、てんかん、多発性硬化症、大動脈瘤、糖尿病なども止まらないしゃっくりを招く病気です。長期のしゃっくりは、うつ病、食欲不振、睡眠障害、体重減少、栄養障害などを繰り返す。多くの人は“しゃっくりなんて大したことない”と思いがちですが、長引くしゃっくりには気をつけなければなりません」

 薬の服用が原因で起きるケースもある。

「頻度は高くありませんが、気管支拡張剤や血圧降下剤、ステロイド剤の一部など身近な薬でしゃっくりを起こすことが知られています。また、しゃっくりを誘発する代表的な薬に抗がん剤の白金製剤に分類されるシスプラチンがあります。この薬は肺がんや肉腫などのがんに用いられます」

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