役に立つオモシロ医学論文

「人生の目的」と長寿にはどんな関係が? 米国で研究論文

目的や生きがいを持つことは健康に良い

「生きがい」や「人生の目的」を持つことは、健康に良い影響を与える可能性があります。実際、「趣味や生きがいがある人は健康寿命が長い」という報告や、目的意識を持っている人では健康診断の受診頻度が高く、死亡リスクが低いことも報告されています。

 米国医師会誌のオープンアクセスジャーナルに、人生の目的と死亡リスクの関連性を検討した最新の研究論文が2019年5月3日付で掲載されました。

 この研究では、50歳以上の米国人6985人(女性57.5%、平均68.6歳)が対象となっています。人生における目的を持っているかどうかについて、アンケート調査により1点(強くそう思わない)から6点(強くそう思う)で評価し、点数に応じて被験者を、「1.00~2.99点」「3.00~3.99点」「4.00~4.99点」「5.00~5.99点」「6.00点」の5つのグループに分類しています。結果に影響を与えうる年齢、性別、婚姻状況、喫煙状況などの因子について統計的に補正を行い、各グループでの死亡リスクが比較検討されました。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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