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【トマトと卵との炒め煮】ビタミンDとカルシウムの最強コンビで骨粗しょう症予防

生キクラゲは手でちぎった方が味が染みる(C)日刊ゲンダイ
キノコの中でも豊富な食物繊維に整腸作用

 台湾に旅行した際、たまたま入った街場の料理屋で、卵にキクラゲが入った炒めものが出た。

 これが抜群においしかった。ビールのおつまみにぴったり。もちろんご飯にも合う。今回のメニューはさらにその上を行く組み合わせ。卵はタンパク質源としてパーフェクトな食材(生命が発生するために必要なアミノ酸がバランスよく含まれている)。トマトはうま味のもと(だからパスタやピザのソースとなる)。そしてキクラゲのあのコリコリとした食感。台湾では木耳と表記されていた。木に耳たぶのようになるのでこの漢字が当てられている。

 さて、キクラゲの正体はキノコ。あの独特の食感はヘミセルロースやペクチンと呼ばれる食物繊維による。キクラゲにはキノコの中でも特に多く含まれている。食物繊維はカロリーにはならず、整腸作用や便通を良くする効果がある。さらにビタミンやミネラルを豊富に含むので健康によい。私たちが食べるキクラゲはだいたいの場合、乾燥品を戻したものだが、生キクラゲはちょうど今が旬。新鮮な食物繊維がたっぷりと水分子を含んでいるのでコリコリ感が半端ではない。それはエロチックですらある。食と性はつながっているのだ。

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